アスペクト
トップ ページ 
韓国語 
韓国映画 
韓国関連Link集 
Blog 
掲示板 

 

[アスペクト] 

 

 

アスペクト

日本語のアスペクト→こちら

 

アスペクトとは

「始まりと終わりをもつある動きの過程を、その過程のどの段階に注目して表現するか、による表現の使い分け」

 

「動き」の動詞の現在形は、今現在のことをふつうは表せません。

×現在、佐藤さんは難しい本を読みます。
○現在、佐藤さんは難しい本を読んでいます。

 

動詞の時間的性質

種類

具体的な例

説明

~ている

状態動詞

「話している今、現在」のことをそのままの形で表せる

存在・必要: ある、いる、存在する、要る、要する、かかる

可能: できる、来られる、読める、食べられる

関係: 合う、似合う、違う、異なる、含む、成る

思考・感覚 わかる、見える、聞こえる、思う、感じる、痛む

「現在」を表す。

×「状態動詞」ている

×ここにいている。

ただし、「存在する」や関係・感覚を表す動詞のいくつかは「~ている」の形にもなる。(意味の違いはほとんどない。)

○存在する/存在している
○感じる/感じている

継続動詞⇔動作動詞

他動詞のほとんど

時間の幅を表わす表現とともに使われる、継続する動詞。

勉強する、働く、読む、打つ、書く、降る、照る、燃える

いる、ある、忙しい、暇だ

「話している今、現在」のことをそのままの形で表せない。

×9時に勉強をする。(「9時に」のような時間の点を表わす表現とはいっしょに使えません。)
○日曜日に勉強をする。

「勉強をする」は、どこまですれば終りかが、その動詞の意味内容からはっきり決められない動詞だから使えない。

○7時に食事をする。(食事は時間の長さを必要とする)

継続動詞と瞬間動詞は「動きの動詞」

両方に使える動詞がある。

1時から3時まで 寝る、乗る、会う、外に出す、冷房をつける

1時に 寝る、乗る、会う、外に出す、冷房をつける

 

「~までに」

×3時までに 働く、歩く、部屋にいる、忙しい、暇だ、病気だ

○3時までに出発する、始める、作文を書く

「限界動詞」(瞬間動詞と継続動詞の一部)

 

「~[期間]で」

終わりの点で実現するような意味の動詞は使えるが、初めの部分を表すような瞬間動詞は使えない。

×2時間で 出発する、始める、入る

○2時間で 終わる

「動きの動詞」は「現在形」で「現在」を表せないということがあるので、「~ている」の形が頻繁に使われる。

「~ている」は状態動詞と時間的性質は同じ

 

継続動詞の場合は「動きの進行」を表し、瞬間動詞の場合は「動きの結果としての状態」を表す。

 

[継続動詞]
(歩き始める)→歩いている→歩いた

[瞬間動詞]
来た→来ている

瞬間動詞⇔変化動詞

(瞬間動詞ではないが「~ている」が「結果の状態」になる)

ほとんど自動詞

瞬間的な動き(「変化」を含む)の動詞。瞬間(2時に)を示す時の補語とともに使える。

始まる、死ぬ、着く、割れる、始める、殺す

特殊動詞

「~ている」の形で「単なる状態」を表すのが基本的な使い方であるような動詞、基本形(+ます)の形では普通使われない動詞。形容詞に近い動詞。

山がそびえている。(×そびえる)
性能が優れている。(×優れる)
彼は丸い顔をしている。(×丸い顔をする)

特殊動詞の基本形は、連体修飾の形で使われる。

後ろにそびえる/そびえている 山々

「ある性質をもっている」という意味の場合はタ形になる。

優れた性能

 

 

その他の用法

習慣・反復

私は毎日電車で学校に通っています。

経験・記録

私はその映画を前に見ています。

単なる状態

道がくねくねと曲がっている。

 

~고 있다

 ~ている

自動詞

動作の進行をあらわす

他動詞

 

~아/어 있다

一部の自動詞のみに用いられる形

自動詞

状態をあらわす

他動詞

一般的に用いない

例外的に쓰다「(・・・を)書く」という他動詞は「써 있다」(書いている)という状態の継続を表すこともある

 

 

日本語:「~てある」は基本的に意思的行為の他動詞に接続する。

「~を~[他動詞]てある」は「準備」の意味合いが強く出る。

「自動詞+てある」もある。これも「準備の」意味合いが強く出てくる。

このコースは何度も走ってあるから、細かいところまで知っている。

「~ておく」と近い。

 

 

 

 

進行

終了後の状態

先行の「~して」

同時の「~して」

自動詞

가다
(行く)

限界動詞

Ⅰ-고 있다

Ⅲ 있다

Ⅲ-서

なし

앉다
(座る)

限界動詞

なし(反復は可)

Ⅲ 있다

Ⅲ-서

なし

놀다
(遊ぶ)

非限界動詞

Ⅰ-고 있다

なし

Ⅰ-고
(Ⅲ-서「理由」) 

Ⅲ-서

他動詞

먹다
(見る)

非限界動詞

Ⅰ-고 있다

なし

Ⅰ-고
(目的語を所持しつつ次の動作が行われる場合Ⅲ-서」)

Ⅰ-고

타다
(乗る)

限界動詞

なし(反復は可)

Ⅰ-고 있다

Ⅰ-고

なし

動作の終了をあらわすアスペクト形式をもつ動詞を限界動詞、そうでないものを非限界動詞と呼ぶ

『NHKラジオ ハングル講座』2003年3月号応用編

 

 

使役形

受身形

~하다

自動詞

○Ⅰ-고 있다
×Ⅲ-있다

○Ⅰ-고 있다
○Ⅲ-있다

○Ⅰ-고 있다
○Ⅲ-있다

○Ⅰ-고 있다
×Ⅲ-있다

○Ⅰ-고 있다
×Ⅲ-있다

고립해 있다.

×Ⅰ-고 있다
○Ⅲ-있다

결혼하고 있다.

他動詞

○Ⅰ-고 있다
×Ⅲ-있다

○Ⅰ-고 있다
×Ⅲ-있다

○Ⅰ-고 있다
○Ⅲ-있다

 

 

가르치고 있어요教えています

単独の動作や開始から終了までを表すのではなく、教えるという動作がくり返されること、習慣的に行われることをあらわします。動作が複数回行われる。これを「反復」という。

Ⅰ-고 있다

英語にもある。

always, constantlyなどを伴って、現在の反復的行為を表わす。「~ばかりしている」

He is always reading comics.

 

 

 

参考資料

『NHKラジオ ハングル講座』2003年3月号応用編テキスト

コスモス朝和辞典』菅野 裕臣